自転車を趣味として始めたり、ちょっといい自転車を購入する時に考えた方が良い、自転車の保管について考えます。
保管場所って考えてますか?
自分も周りからよく自転車を始めたい!的な相談を受けるのですが、決まって最初に聞く事があります。それは
「自転車の保管場所ってあるんですか?」
です。
この質問をすると大体の人達が
「家の駐輪スペース」
と答えるのですが、詳しく聞くとその場所は屋根がないことが多いです。
屋根のない屋外の駐輪場。。。
この場合、自分は野ざらしで置く前提だったらスポーツバイクはお勧めしないと答えます。
なぜかって!?
自転車が錆びるから_:(´ཀ`」 ∠):!!
です。
チェーンや変速機、フレームなどのパーツが錆びてしまうと、錆が抵抗となり買った当初のように気持ちよくペダルを回して漕ぐこともできなくなりますし、それがフレームにも影響したら自転車の強度が確保出来ずに最悪フレーム破断(材質にもよりますが)で落車で大怪我、、、なんてこともあり得ます。
世の中大抵の人は自転車なんて外に野ざらしで問題ないでしょ?と思ってる節があります。実際チェーン錆び錆びの自転車や家の外に野ざらしで置かれてる自転車をよく見かけますもんね。
ママチャリならまだしも(良くはないですが)、車体重量を軽くして、速く走ることを目的にしたスポーツ自転車はクッソ重いwスチールで作られたママチャリよりも当然剛性は落ちます。
自転車は命を預ける乗り物ですよね。ましてや最低でも5万円以上はする高額商品です。いつまでも最高の状態で気持ちよく軽快に走りたいじゃないですか!?外に置いて1ヶ月で見た目ボロボロになったらショックで倒れちゃいますよ。
そう、せっかく良いものを買うのだから、しっかりとした保管場所を用意して大切に乗って欲しいのですよ。
そんなの関係ねー!!というかたはこの限りではないですがw
ということで、色々と試した自分の経験をもとに保管場所について語りたいと思います。
〜保管場所について〜経験談から〜
と、前置きで色々と語りましたが、ぶっちゃけ結論を言ってしまうと、
家の中
が1番の保管場所になります。
太陽からの紫外線も防いでフレームやゴム類の劣化も抑えてくれますし、外よりも湿度が安定しており、水気もないので錆びにくいです。
そりゃそうだろがー!
皆さん思いましたよね。当たり前ですね。それが出来たらとっくにしとるわー!って声が聞こえてきますw
家の中に置けないから皆んな困ってるんですよね。
家の中に置くためには数々のハードルを乗り越えなくてはなりません。なぜなら自転車は外を走るもの。当然綺麗なイメージはありません。どこを走ったか、何を踏んだかわからない、そんなものを家に入れようものなら、人によっては家庭崩壊を覚悟する必要も出てくるでしょうw
自分も買った当初は外で保管してました。が、やはり自転車に良くないことを肌で実感し、妻と何度も協議を重ね、ようやっと家の中に住む権利を得ました。しかしながら全ての自転車は認められませんでした。そんなに家は広くないですしね。
ということで、色々と試行錯誤した保管場所遍歴について語っていきます。
ちなみによしまる家の現在の保管場所は
ロードバイク、ミニベロ→家の中
クロスバイク→物置
となってます!
自分にとって大切な順になってますwロードバイクやミニベロは高価かつ末永く乗りたいので一番ベストな場所に、クロスバイクは足代りに毎日乗るものなのでなるべく出し入れしやすい場所に置いてます。というか自転車3台も室内保管は家族に許されない現状があるもので。。。ではいきましょう!
①サイクルカバー・サイクルハウス
初めてロードバイクを買った時に使いました。当然家の中に置くことは許して貰えなかったので、色々と考え、とりあえずサイクルカバーを使い、その後サイクルハウスを購入・組み立てて使用しました。
サイクルカバーを使ってみた感想は、スポーツバイクには正直キツイかったです。
なぜなら、風に弱い自転車の上から被せてあるだけなので、裾がスカートのように捲れちゃいました。結局雨風の強い日だと濡れちゃいます。
対策に洗濯バサミで固定したりと試行錯誤しましたが、風の威力は強く洗濯バサミがどこかに吹っ飛んでいき効果はありませんでした( ゚д゚)
そして買ったのがサイクルハウスです。当時、約1万円くらいで購入しました。スチールパイプを骨組みにしてビニールシートを被せたテントのようなものですね。
流石に骨組みにがあるだけ雨風には強かったですね。自転車自体は濡れることなく保管できました。
が、これもまた欠点があり、テントの固定方法です。テントが風に飛ばされないように杭を打ち付けるのですが、地面がコンクリートだと穴を開けないといけない。。。それは家族に反対されまして、結局土の上に砂利を敷き詰めた場所に杭で固定して建てました。
テント自体は意外と丈夫でしてたし、雨風を防げて良かったぁと思った束の間、数日で錆びが発生してるのを発見。。。
何でかなぁ、と自転車のショップに相談したところ原因判明!犯人は
湿気
でした( ;∀;)当然ですね。。。
雨が降ると地面に湿気が溜まり、晴れると水気が蒸発して大気中に放出されます。
その蒸発した水気がテントの中に溜まり、室内は多湿状態に。それが原因で錆びが発生してしまうというものでした。
解決方法はもちろんあります。雨が降ったあとはサイクルハウスの入り口をあけ、湿気を逃すことです。錆の原因は水と酸素の結合です。この二つうち水をなくす努力をすれば錆の発生は最小限に抑えられます。とはいってもやはり室内よりも錆びやすくなるのは否めません。
でも結構手間がかかりますよね。平日の日中は仕事で家にいないということもあり、すぐ挫折しました。いつ錆びちゃうかという恐怖もあり、そうそうに別な保管場所を模索することにしました。
最終的にサイクルハウスは使わなくなり処分の流れになりました。ちなみに処分が幾分面倒でしたね。カバーのビニールはなんともなかったのですが、問題は骨組みのパイプです。うちの自治体は長さ40センチを超えると粗大ごみ扱いになるので処分にお金がかかる。。。それかごみ処理場まで直接持っていかなければならないので少し手間がかかりました。
サイクルハウスは短命に終わりましたが、「錆」の発生について知るきっかけができ良い経験となりましたね。
ちなみにサイクルハウスの写真を載せたかったのですが、当時の写真ありませんでした。イメージできない方は「サイクルハウス」でGoogle先生に聞いてみてください。
②物置
そして行き着いた先が物置です。これは現在も使ってます。物置。。。簡単に言いますけど、この方法は
- 物置自体ソコソコの値段がする
(ましてや自転車の入るサイズとなると。。。) - 設置場所にある程度の敷地が必要
というハードルが待ち構えてます。
幸い自分は敷地のハードルはクリア出来ていたので、あとは値段だけでした。
しかしながら、物置ってあって不便なことってないんですよね。物の保管場所が増えるので奥様も意外とすんなりオッケーが出ました。ただし、自転車以外にも車のタイヤ(スタッドレス)や子供の三輪車、その他諸々も入れよ!との指示がでましたが。お陰で物置のサイズもお値段もそれなりになっちゃいました( ゚д゚)w
自転車1台くらいのサイズなら数万円~で買えますが、私の家のはその他もろもろ入れる公約のもと購入したので約17万くらいになっちゃいました(‘Д’)
物置自体の特性上、地面はコンクリートの上に設置出来ますし、地面からブロックをかまして建てるので物置の床と地面は接触してない=水捌けもソコソコ良いと思われるので、保管場所としては悪くないと踏みました。
しかしながら、物置でも湿気対策は完璧ではないんですよね。一応通気口はついてますが、雨が降った後は家の中よりは湿度が高くなりがちです。保管してても基本錆はほとんど発生しませんでしたが、鉄部分剥き出しの箇所は錆びてしまいました( ;∀;)
約3年程使っていますが、当時使ってたミニベロのidiom0君は一切錆びませんでしたし(見える部分ではわからなかった)、今も入れてる通勤用のクロスバイクはクイックリリースのレバー(鉄製)が錆びた以外は良好な状態を保ってます。ちなみにギヤやチェーン等はちゃんとオイルを挿しとけば錆びる心配はないですよ。
あと錆そうな箇所(ネジ等)があったら軽く呉556等のオイルを塗布しておけば錆の発生を抑えることができます。
総合的にみて物置は家の中を除けば正解だったと思います。外に出す時も楽ですしね!家の中だとどうしても外に出すのが億劫になっちゃうのですが、近所の街乗り用や通勤用に使うのであれば結構最適なのかな、と思います。
但し、個人的に思うところはクロモリ製の自転車は置きたくないですね。表面的な錆は抑えられてたとしても、クロモリのフレームの中が心配です。直接見えるわけではないですし、知らない間に錆が発生してたら発狂ものです!この手の素材の自転車は家族の反対を押し切っても家の中に押し込みます。私の場合は。
↑ジャンボサイズですw自転車を出し入れしやすいように開口部の大きいものを選びましょう!
③車の中
車の中は検討しましたが、自分の車はステーションワゴンということもあり、入れる場合は後部座席を倒さないといけないのと、日常車を使うので奥様に速攻で却下されましたw
折り畳み自転車とかなら後部座席を倒さずいけるので、家の中は絶対ダメ!や物置など他の手段を選べない人はアリな選択かも知れません。
折り畳み自転車なら、車を使う時にトランクから出すのもそこまで苦になりませんしね( ・∇・)
④家の中
現状あらゆる保管場所で最強of最強ですね。場所がある限りは。こいつの欠点は家族の理解を得ることができるか!?に尽きます。私でも室内保管に至るまで約四年の歳月を費やしましたw最終的に高いロードバイクを買ったことで、妻もこんな高もの外に保管して盗まれたりすぐにダメになったら。。。と考えた挙句しぶしぶオッケーに至りました。
室内保管の最大の難所は保管スペースです。自転車1台だけでも相当な長さがあるのでその圧迫感は半端なです。なるべくスペースを取らないように自転車を縦置きできるラックも売ってるので、最大限活用して家族の理解を得ましょう。あと子供がいる場合は要注意です。保管している自転車に触れて怪我をしないようにしっかりと養生しておきましょう。特にチェーンやギヤは尖った箇所があるので。あとホイールも危ないですよ。ふざけてホイールをくるくる回して遊んでたら、手等をスポークに挟まれて大けが。。。なんてことになったら皆不幸になりますね。今後一生室内保管が許されなくなりますw
カーボンフレームをふざけて倒されたら「パキッ」っておぞましいことがあるかも!?しれないので、ありとあらゆる不測事態を想定して保管しましょう。
注意点です。室内保管が最強と書きましたが、やはり保管状況によっては「錆」が発生することもあります。
一時期、自転車を置いていた場所に妻が洗濯物を室内干ししていた際、ミニベロ君のクランク部分のネジ(鉄製)に錆が発生しているのを発見しました((+_+))
室内干しにより部屋の湿度が一時的にグワッと上昇したんでしょうね。幸いすぐ気づいて、必死で磨き錆を落とし事なきを得ました。ちなみにちゃんと注油して錆対策もしましたよ。
上記のあたりをしっかり対策できるのなら、室内は一般家庭において最強の保管場所といっても過言ではないですね。というかそれ以上の場所が思いつかん。。。レンタルスペースがあるじゃないかって!?お金かかるし、すぐ乗れないから却下ですwやっぱ室内最強!
まとめ
最終的におすすめ順にすると
①家の中
→最強。ただし水気の側には置かないこと。
但し、頻繁に外に出すのは億劫になるかも。
②車の中
→折り畳みなら○、非折り畳みだと車の形状により出し入れに苦労するかも。
③物置
→家の中、車が使えない場合、最もベターだと思われる。但し、湿気対策として物置はコンクリートの上に置くこと。
④サイクルハウス(コンクリートの上)
→晴れた日にカバー内の湿気をしっかりとるようにすれば使えるかも。正直高額な自転車にはあまりお勧めはしないかも。
⑥サイクルカバー
→錆びる覚悟が必要、とにかく風に弱い。正直、経験上お勧めはしないかなぁ。
という感じです。